誤解の多い「相手に期待する/しない」と精神的な自立のおはなし。
パートナーシップに限らず、自分の人生を自分の手で生きていく上で、精神的な自立というのは欠かせない重要ポイントです。
GFLの区分では、結婚2.0や結婚3.0を築く上で必須になってくるのがこの、精神的な自立。
とはいえ精神的な自立って何かというと、けっこういろいろな側面があります。
それで前回に引き続き、 #自立と主体性 のテーマでもう少し書いてみます。
今回は「相手に期待する/しない」ということについて
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こころの学びを続けているとよく出会う表現に、「相手に期待していると苦しみの元になる」というものがあります。
これはすごく重要な意味があって、かつ、かなり誤解されていることばです。
まず、「相手に期待していると苦しみの元になる。だから相手への期待を手放すことが重要。」っていう教え(?)について。
例えば、「夫なんだから私の話をちゃんと聞いてくれるはず」「妻なんだからこのくらいの家事はして当然じゃないのか?」みたいな期待について考えてみましょう。
「結婚しているんだから〜〜」「恋人なんだから〜」「親なんだから〜」「私の子どもなんだから〜」とかね。
これは言い換えると、「関係性にこの名前がついていたら、相手はこう振る舞うはずだ、こう振る舞わなきゃおかしい」みたいな期待です。
「それなのに、なぜこの人はそうじゃないんだ!!」って怒ったり失望したりする。
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この種の期待がなぜ苦しみの元になるのかを、この後の展開のためにちょっと丁寧に言語化してみましょう。
なぜ苦しみの元になるのかというと、関係性に名前がついているだけで、相手はあるべき振る舞いを「自動的に」するはずだと期待しているからです。「自動的に」ってところがポイント。
そして相手がそうしなかったら、なす術がない。
こうなると自分が関係性の被害者になってしまう。
それで多くの精神的なサポートでは、「相手に期待するから苦しくなるんですよ。期待を手放したら楽になりますよ。」ということになる。
まあ、ある意味正しい。
勝手に期待して、勝手にそうじゃないことに苦しんでるわけだから、期待を手放したら楽になる。
そうですよね。
自分勝手な期待を手放す、自分の思い込みを手放す。これは重要。
でもこれだけだと、別の重要な見落としを残したままになります。
ここで終わるか、その見落としを回収するかが、結婚2.0と3.0の境目でもあります。
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さてではその先の世界へ。
いや、そもそもですよ!
もし大切な相手に何も期待しないってことになったら、そんなの異常事態ですよ!!
それは期待を手放しているを通り越して、絶望してませんか。
愛ある関係をともに築く意志と力を、期待しましょうよ!!!
深い愛情を感じられる関係が築けることを期待しましょうよ!!
そう思いませんか?
ともう、鼻息荒くなっちゃいますよ、アタクシ。
それは、「夫だったら(妻だったら)勝手にこうするもんでしょ」という期待とは違います。
「自動的に」こうなるはず、という期待は、ただの思い込みであり、主体性の放棄でもあり、自分を苦しめます。
けど相手の愛情深さに期待と希望を持って、こちらも主体性を持って関わるというのは、また全然別の話です。
あなたも相手も、人は誰でもそれぞれに傷ついて生きてきて、うまく対処できない時っていうのはある。
人間の性質も、ほんとうにかなり根本から違って到底想像つかないレベルのことも、実はよくある。
だからたった今、自分が望むような愛情がここになかったとしても、それだけでもって「この人はこういう人だ」と決めつけるのはあまりに早計なの。
早計だし、これは実はアーリートラウマの反応であって、真実を見にいくのを避けている行動でもある。
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そうじゃなくて、この人は私に深い愛を体験させてくれる力がある、という期待と希望を持って、私自身がその深い愛を体験するのだ、それを得るのだ、という主体性の元に関わっていくなら。
その時信じられないような変化が起こってきます。
多少はそのための方法を知らないと、多くの人にとっては不可能に近いかもしれません。
でもそんなの、その方法を知って実践したらいいだけのこと。
「彼氏という一番大切な人のはずなのに、何にも愛情表現してくれないんです!」というような話はよく聞きます。
もっとことばでしっかり私のことを大切に思っている、と表現してほしいのに。とかね。
実際には99%、彼は彼なりの方法で愛情表現してますよ。でもすれ違ってる。
そういうときに。
勝手には「あなたがとっても嬉しくなるような」愛情表現は出てこないかもしれない。
相手がそうできるように勝手に変わるのを待っていたら、その日は永遠に来ないかもしれない。
でもあなたが丁寧にコミュニケーションを取っていったなら、ほとんどの場合、ちゃんと得られます。
そしてそれは、あなたがこの状況に主体的に関わることによってのみ、起こせる変化です。
なぜならあなたはどんな現実をも生み出す力を本来持っているからです。
あなたが体験したい現実を生み出すことができるのは、紛れもなくあなただけだし、かならずその鍵はあなたの手の中にあります。
「誰かが変わってくれなくては、あなたがあなたの幸せを築けない」
なんてことは、絶対にない。
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長くなってきたので一旦この辺でまとめます。
相手に期待する/しない、というのは、単にひたすら相手に期待しないようにすればいい、というものでもないということ。
相手に何も期待していない、何の希望も持っていないとしたら、それはすでに相手に(またはその関係性に)絶望している可能性があること。
相手の愛情深さに期待と希望を持ちつつ、自分から主体的にほしい幸せを手に入れにいく関わりができたら、相手の愛情深さが引き出され、驚くような変容が起こることも実は珍しくないということ。
本来あなたには、あなたが得たい現実を生み出す力がちゃんと備わっている、ということ。
がこの投稿で言いたかったことです。
いかがでしたでしょうか。
もう一度期待と希望を持ち直して、素晴らしい未来に向かって歩き出しませんか。
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