その1の続きです。
僕はそんなわけで、自分の願いに気づいてしまった。
「娘のたましいと再会し、あたたかな家庭を創る。」
一方彼女はまだ離婚もしないし、離婚するかもわからないといっていました。一向に僕と一緒になって生きていくための、具体的で三次元的な進展はなかったのです。何年も。
その年月の途中で僕は2回、彼女との関係が終わることを覚悟の上で迫ったことがあります。
「僕は娘のたましいと再会したいと心から願っているし、君との関係にしがみついてそれが一生叶わないとしたら、そんな人生では悔いが残る。だから今日、今すぐ、前に進むと本気で宣言するか、それはできないとはっきりいうかして欲しい。できないなら、もう何年も無駄にしてしまっているから、今すぐ僕は別のパートナーを探す必要がある。」
みたいなことを言いました。
そしてそこまで言ったその2回は、その直後から彼女は実際に変化していきました。
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そんなことがあって途中は省略しまして、僕らはどうにか結婚して一緒に暮らすようになった。でも、はいそれでじゃあ子どもを迎えよう、とはならず。
彼女は元の旦那さんとの第一子の出産・育児がトラウマになっていて、二度と子どもは産みたくないと強烈に思っていました。話題にしただけで文字通りトラウマ反応起こすのです。
なので最初の1年は全く進展なく、でも彼女の年齢は出産するには一般的にいう限界に近づいていました。それで僕はまた、彼女がとても反応的になっても(僕のアーリートラウマ的にはその様子に出会うのがものすごく恐怖だし苦痛だった)、なんとかこの話をし続けたわけ。
その1でも書いたけれど、その間に僕らより後から出会ったカップルが何組も子どもを迎えているわけ。そのたびにとても痛かったんですよね。それはそこに僕のほんとうの願いがあるから。
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そんなことが続いて、やっと彼女は少しずつ子どもを迎えるために彼女のセラピストのセッションを受け、仲間に助けを求めていったの。
そしてあるセッションのあとだったと思うんだけれど、彼女は泣きながら言いました。
「今日、わかったことがある。真に繋がりあったパートナー、愛と真実に基づく関係を築いたパートナーとの間に子どもを迎え、愛と真実に基づく家庭を築く。それはわたし自身がほんとうにたましいから望んでいたことだった。あやうくその機会を逃すところだった。」
そのセッションまでは、彼女としては自分では望まないけれど、僕が望むことを叶えてあげたい、という気持ちで取り組んでいたのです。
でもこの時から、僕らの間に子どもを迎えることは、二人共通のたましいからの願いになった。
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ここがすごくおもしろくて重大なところだと僕は思っているのです。
僕が自分の願いを決して諦めることなく守り抜いた。
もともとは彼女としては望んでいなくて、どちらかというと迷惑なくらいの願いを。
でもそれが結果的に彼女の埋もれていた願いを救い出すことになったの。
これ、妻と僕とで逆のヴァージョンもあるし、GFL学んだ別のカップル・夫婦でもみられる現象。
自分の願いは自分のものだけではない。
自分の願いを諦めたら、自分の願いが叶わなかった、というだけではない。
だからもしあなたがパートナーとの間で、相手に嫌がられるような願いを持っていたとしても、あなた自身のために、そして二人のために、それをたいせつにたいせつにしてほしいと思うのです。
そしてあなたにとって嬉しくない願いをパートナーが持っていたとしたら、それはもしかしたらあなた自身の埋もれている願いを照らす光になるかもしれない。
こういう関係を築いていく道がGFLなのでした。
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