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二子渉

ありのままに肯定する、ってどういう意味で使ってる?

更新日:2022年8月27日

その人をありのままに肯定する。

ってよく聞くじゃないですか。


僕の生きる態度として、これはとても根本的に大事にしていることだし、GFLでもとても大事にしていることです。


でも、「あなたのままでいいよ」みたいな表現を世間では見ることがあるけれど、それだとけっこうズレちゃうことがあると思うんですよね。


僕にとって「その人をありのままに肯定する」というのは、あなたのままでいいよ、と声をかけるようなことではない。


そうじゃなくて、 ありのままに見るよう努めるということ。

できるだけ何も足さず、何も引かず、あるものだけをあると見よう。そう努めること。



***



推測や憶測をできるだけしない。

できるだけ僕のフィルターに汚染させないように努める。

できるだけ僕のジャッジに気づいて手放すよう努める。


「そんなふうに感じるなんておかしい」

「そんなふうに思うなんてけしからん」

みたいなことを一切挟まずに。


そうして、よく聞きよく見て、


「ほうほう、あなたはそうなっているのかぁ。」

「あ〜、なるほど。そこでそういう気持ちになるんだね。」

「そんな背景があって、そういう捉え方になるんだね。」


と、あるがままに見るよう努めることだったりします。



***



そうであるとき、「あなたがそうであることを私も知ったよ」っていうところに立てる。

「あなたはそのままでいいよ」というわけではなくてね。


いいも悪いもなく、単にそうなんだよね、と見られるところに立つ。


机の上に鉛筆が一本あるな。 みたいな感じで、ただ事実を認める。

ただ穏やかな事実の認定がある。

静かで軽やかな断定がある。


そこには力みや、対決や、対立、葛藤はない。


僕はこの意味での「ありのままに肯定する」ということに、とても安全と優しさを感じるんですよね。





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