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二子渉

こころ折れずに自分の道を進むためには

社会改革や組織改革は、怒りから動いたら負け試合。


っていう投稿とコメント欄にインスパイアされまして書きたいことを書くコーナー。

これ、僕も熱い分野なもので。


何かを必死に熱をこめて伝えるとかっていう場合もだけれど、よく言われるのは「怒り」から動いたらうまくいかないよ、ということ。あるいは、「恐れ」から動いたらうまくいかないよっていうこと。


でも、本人は純粋な熱意だと思っていることもある。

その区別がつかないのはけっこう悲劇的な結果につながっていく。


その熱意の出どころはどこなのか。


それを慎重に自問する必要があるわけ。


***


そのことを掘り下げるにあたって、少し回り道をすると。


僕が大きな影響を受けている一人に、ジョアンナ・メイシーがいるんだけれど、彼女が若い頃に発見したことについての話がずっと僕に一つの指針を与えてくれています。


核兵器廃絶の活動家や、環境活動家たちと一緒にいて、仲間たちが次々と燃え尽きていくのを若い頃のジョアンナはどうしていいかわからなかったと言います。


そしてその後の彼女の教えの中核になっていく、「痛みとつながる」ことが大事だという発見につながっていく。僕らは痛みを感じないように、避けて通る時に、怒りや正しさやで行動・表現し始める。これだと表面的で、届かないし、本人もどんどん消耗する。


でももしこころを開くことができたら、いいかえると痛みに自分を開くことができたなら、そのときこそ純粋な愛と情熱につながることができる。これは人間の本来の生命エネルギーでもあって、燃え尽きることはもはやなくなる。

実際ジョアンナは90歳を超えてもエネルギッシュに活動しているし、89歳だった時に僕が参加した1週間のワークショップを一人でファシリテートしてました。


この、「痛みとつながることで、愛と、命と、つながることができる」っていうのは体験していくとほんとうによくわかる。


***


話を戻して、そんなわけで、その愛や命の純粋さからくるエネルギーと、そうでない、不純物の多いエネルギーの区別がつくのがとても重要。


GFLでもこの区別を最初にかなりトレーニングするのです。


僕らは「成熟した大人の意識」と「防衛的な子どもの意識」っていう区分で、それぞれの感覚をチェックできるようなリストを用意してあって。

それを頼りにしていくことで、そしてそれを仲間と相互チェックしていくことで、数ヶ月でもかなり確実にわかるようになってきます。それが自分のことであっても相手のことであっても。


ここをつかんだ人は、それだけで世界と、他者と、戦わずに望みを叶えていける体質になる。

燃え尽きずに自分の望みに向かって歩いていける体質になっていく。


社会変革もそうだけれど、パートナーシップに取り組むっていうのも燃え尽きやすい分野なわけですよ。容易にこころ折れる分野。


そして容易にこころ折れる分野というのは、言い換えるとそれだけ願いの強い分野。


その願いを手放さずにまっすぐ進んでいけるようになる、そのための方法がある。


同時期に歩む同期の仲間たちがいることで、ひとりだけではこころ折れる場面でも支え合うことができる。


この区別を知って、身につけようと意図している人たちの集団になってくるので、それだけで自分平和&世界平和に向かってる実感が持てるというか、世界が安全になっていく。


この「具体的な方法」と「それを実践する仲間」の両方がないと、ほんとうに難しい。


まあでもそういう実践的なコミュニティが育っているし、それは僕にとっては大きな希望。


パートナーシップメインで扱っていますが、この青い星の未来を守るための道なのです。

愛のフィールドでこの青い惑星を包み込むために。





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