築きたいパートナーシップに応じて、必要な意識の発達段階というか、成熟度というか、そういうものに明確な段階があります。今日はそんな話。
結婚2.0は、「自分の幸せに責任を持つ」という、精神的な自立を土台にした結婚観、パートナーシップ観です。
自分が何か嫌な気持ちになったり、そのような状況に出くわしたとき、その被害者になるのではなく、自分の手で自分を幸せにすることが、本来誰でもできます。
今世の中にある精神的、あるいはスピリチュアルなサポートは99.9%以上、この精神的な自立をサポートするものです。
状況の被害者にならない。
関係性の被害者にならない。
自分で自分の人生に責任を持つ。
言い換えるとこれは、自分の人生を主体的に生きる、ということでもあります。
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ここで少し別の角度からの話を入れてみます。
例えば仮に、「職場の同僚もお客さんもみんなが笑顔で過ごせる世界を願っている」とするじゃないですか(願い1とします)。
その願いが叶うにあたって、あなたはどこにいるのか。あなたは何者なのか。
これがとても大事な問いになります。
別の例で言うなら実家暮らしの若い人が、「自分がやりたいことは誰にも邪魔されずに、しばらく自分の今後の人生について考えることだ」という願いを持っているとする(願い2)。
この願いが叶うにあたって、本人はどこにいるのか。本人は何者なのか。
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願い2の方がわかりやすいかもしれないのでこっちから話すと。
自分の人生に責任を持っていない、自分の主体性で生きていない、そう言う場合に出てくるセリフは例えばこういう感じ。
「だけど今は家族が邪魔で、これでは全然考えられない。」
「もっといい環境、たとえば一人だけで過ごせるアパートの一室とかが在ればできるのに。」
みたいな感じですね。
関係性や状況の被害者になっているわけ。
これだと自分の生きたい自分を、生きられていない苦しみが続く。
ここでもし、精神的に自立していて主体的であるならば。
具体的にどうするかは人それぞれだけれども、
それでもなんでも、自分の人生を真剣に考えよう。例えばカフェか図書館に行くとかして、できるだけいい環境を自分に与えよう。
って動くようになる。
自分は何者かと言えば、例えばこんなふうに言ったらしっくりくるかもしれない。
「どんな環境にあっても、自分の未来について真剣に考える努力を怠らない人です。」
こう言ってみて力が湧いてくるようなら、それがあなたです。
自分は何者であるかを、こういうふうに見つけていくの。
自分が何者か、なにをすべきかが明確になったなら、苦しみの大半は消えていくはずです。
そのとき自分をちゃんと生きられているわけだからね。
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願い1の方も考えてみるなら、「職場の同僚もお客さんもみんなが笑顔で過ごせる世界を願っている」ときに、自分はどこにいるのか。
「この職場の人たちは全く意識が低くて困る。なんで多少なりとも笑顔で過ごせるようにと自主的に動かないのか。」
みたいなセリフが出てきていたら、状況の被害者になってますよね。
この人がもし例えば、「私はこの職場で、同僚もお客さんもみなが笑顔で過ごせる世界を実現するために働いている人間です。」っていうところに立ったなら、全然違ってくる。
このとき自分自身をちゃんと生きられるようになる。
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ということで、自分が状況に対して主体的に関わるとするなら、自分が何者として生きるのかを明確にしていくのは、自分らしく生きる上でとても有効なのです。
そして自分らしく生きることができていたら、胸が痛むことはあっても、自分を生きられていない「いや〜な苦しみ」はないの。胸が痛んでも、それは願いがあるから当然で、言い換えるなら大切な想いがあるからであり、愛があるから。
しかもですね、このように主体性を持って、「自分は何者であるか」を生きることができたとき、願っている世界が今ここに実現していなくても、幸せに生きていられるの。
誰もが本当に奥深くに持っているような願いというのはむしろ、多分実現しないようなことばかり。
世界平和だったり、永遠の愛だったり、もうちょっと具体的に◯◯紛争が止まることだったり、◯◯差別がなくなることだったり、僕だったら地球の生態系の破壊が止まり、美しい生き物たちが守られることだったりする。
それらは、生きているうちには実現しないかもしれないことばかり。
だけれど、胸痛めながらも、主体性を持って自分を生きたならば、そのとき自分の命はちゃんと輝く。
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なんか最後は壮大な話になりましたが、まあとにかく、結婚2.0以上を実現したかったら、この「主体的に生きる」ということ、「自分は何者として生きるのか」ということを、ある程度はっきりさせていくことがとっても大事になる。
それは、小さなことでも大きなことでもそう。
例えば今胸痛めていることや、煩わされていることを前に、あなたは何者であろうとするのか。
どうですか。
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