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二子渉

なぜこのパートナーとだけ一緒にいるのか その2

更新日:2023年6月8日

前回「その1」で


「1. 傷だけで繋がっている関係」

「2. 自律した二人が一緒にいる関係」っていう見方を紹介しました。


で、 そして2の要素が強くなってきたときに、新たな問題が生じることがあります、というところまで行きました。


それは、「なぜこの人だけと一緒にいるのか」っていう疑問。


一人でいても幸せでいられるほど自立している人は、周りの友人ともいい関係を作れるようになってくる。友人の中には魅力的な異性だっている可能性が十分ある。


だから自立が進んでくると、

「なぜこの人とだけ一緒にいるのか」

「なぜこの人とだけ生活するのか」

「なぜこの人とだけセックスするのか」

みたいな疑問が出てきたとしても、

多くの人にとってそれは自然な展開です。


ここで生活のパートナーとは別にセクシャルなパートナーを持つようになったり


お互い多数愛的な傾向を許容しあっていく関係にシフトしたり、


片方がそうなることで関係が終わっていったり、


さいわいにそのままラブラブで続いていったり、


二人の関係は薄いけれども子育てという共同作業に集中したり、と


いろんな展開があって、別にどれかが正解というわけでもありません。


でも、この自立が確立してくる速さとタイミングって、当然、人それぞれなので、片方がどんどん自立してくると統計的にけっこうな確率で別れることになります。


***


それで別れちゃっても、自立している人は自分の幸せを責任もって築いていくだろうから

何ら悪いことはありません。


ただ、恋愛初期の強力に惹かれ合うエネルギーが、その後も二人の間に流れ続ける条件があるみたい。


僕も数年前までこの可能性すら知りませんでした。



そのカギとなる条件は二つあって、

・共同で創造し続けること

・お互いの真実を知ろうとし続けること

 (尋ね合い、開示し合い、受け取り合うこと)

夫婦となった二人が例えば家を建てるような場面では多くの夫婦がとても親密になります。

愛ある空間を二人で共同で創造するからです。

これをさらに地球と一体となるような園として創造するのが「祖国」プロジェクトです。

そのことはもちろん追々また語っていきます。


***


もう一つは、「お互いの真実を知ろうとし続けること」。


二人が自立してくると、お互いへの信頼感も高くなり、お互いのことをわざわざ尋ねなくなっていく、というのが多くのカップルに起こる現象です。


または、一人(多くの場合女性)がとにかく語って、もう一人はもっぱら聞き役になっていく、ということも多い。


この二つが、自立していて良好な関係である典型的なパターン。


ここまで出来ていたら、あんまり喧嘩にはならないし、おだやかなつながりは保たれます。

家族的な愛や親密さもある。


でもたぶん多くの場合、二人を引き付け合う情熱ということでみると、それは冷えていく。


***



ここでお互いへの情熱が続いていくようにする鍵は、お互いの真実の気持ちを知ろうとし続けること。


自立の程度が高まってくるほど、自分のことをしっかり見ることができます。そして尋ねられれば自分のほんとうの気持ちを話すこともできる。


ただ、自己完結して幸せであれることと、相手のことを知ろうとすること、この両方を磨こうと思うと、ほとんどの人にとって意識的な取り組みが必要です。


どちらかが得意な人はけっこういる;


・自分のことは聞かれれば答えられるけれど相手のことをわざわざ聞かない

・相手のことは知ろうとするけれど、自立して自分だけで幸せでいるのは苦手

(ちなみに僕は資質としては、明らかに前者)


自分一人でも幸せを作れるくらいに自立していて、そういう二人が、相手の真実の気持ちを知り続けようとする、これって、本気で実践するならかなりエネルギーも時間も必要です。


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