明日で生後半年を迎えるあーちゃん。
触れられるもの全てを口に運びたい時期。
よだれの量もハンパなくて、毎日何枚かよだれかけを使ってます。
今日、お風呂入った後の時間、新しい服を着て、サポートに来てくれているひろみちゃんに預けようとした時に桂子さんが「あ、よだれかけお願いします」って僕に言ったのね。
僕も、あ、そうだそうだと思ってみてみたけれど、ちょうど合う色のがなんか見当たらなくて、でも時間も急いでいるタイミングだったので、まあでもこれなら割といいかというのを選んでつけようとした。
そしたら桂子さんが「え、その色選ぶかなあ。服に合っていないじゃん。」と。
よだれかけを選ぶにあたって、けっこうダメ出しされる。
これまでも何度もあったこともあって僕は自分でも予想外に嫌な気持ちになって(反応的になって)、「じゃあ僕選ばないからみなさんで勝手にしてください」って、手にしてたよだれかけをカゴに投げ捨てて去りました。7割はふざけてふてくされた振りだけど3割くらいは本気で。
***
それから少ししてこの件について話した時には。
僕は「さっきのやつさあ、どれを選べばよかったの?」って改めて尋ねたのだけれど。
桂子さんは「嫌な気持ちにさせたならごめんね。そんなに大ごとに捉えなくていいんだよ。そんなに重要なこととして言ったわけじゃないから。」と。
僕:「ありがとう。わかった。しょっちゅう言われるのはとても嫌だ。僕なりに一番いいのを選んでるつもりなのに。」
桂子:「次からはできるだけ、何選んでくれても何も言わないようにするよ。」
僕:「ありがとう。実際桂子ちゃんだったらどれを選んだのかは興味あるんだよ。どれ選んだんだと思う?」
桂子:「う〜ん、全部把握してるわけでもないからわからないよ。」
みたいな会話をしたわけです。
このとき桂子さんはは大人の意識保って何度か謝って気遣ってくれてたのに、僕はなんとも嫌な気持ちが残っていたので、そのあと一人の時に何が起こってるのかみていたのでした。
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そしてそのあと。
僕:「桂子ちゃん、わかった。さっきのやつ。桂子ちゃんにとっても悪い話じゃないから僕の発見を聞いてほしい。」
桂子:「私もいいたいことがある。わたるちゃんにとって悪くない話のはずだから、まず先に言わせて。 あの後考えていたんだけれど、よだれかけを選ぶことひとつとっても、わたるちゃんは私にとっていいようにと真剣に(こころを込めて)選んでくれているっていうことなんだというのが見えたよ。ありがとう。 それなのに、その気持ちを受け取れていなくてごめんね。」
僕:「えええええ。そうだけれど、、、感動する。ありがとう。」
僕:「僕が発見したのはね、僕もあのよだれかけが、あの服にバッチリあってると思ったわけじゃなかったんだ。限られた時間の中でパッと選ぶにあたって、他のよりは一番ましだったっていう程度だった。 あとから『桂子ちゃんならどれを選んだの?』って聞きたくなったのも、桂子ちゃんが選んでもいいやつはなかったんじゃないかと確認したい気持ちだったんだとわかった。それで、『どれも微妙でこの服に合うやつないね。。。』って一緒に残念がってクスクス笑ったりしたかったみたいなんだ。」
桂子「そうなんだ。確かにあの服にはどれも微妙なんだよね。というかあの服がいまいちなんだよね、そもそも。でもそうやって笑い合いたいとか、わたるちゃんとしては新しい感覚なんじゃない?あんまり聞いたことないような。」
僕:「必ずしも新しいわけじゃない。幸せを感じる瞬間リストみたいなのの中では上の方には来ないだけで。でも、本物を分かち合いたい、美しい!って共感し合いたい、っていうやつの亜型なんだと思う。美しいね!って共感できないようなときに、一緒に残念がることで繋がるのなら、それもありという感じで。」
桂子「ふ〜〜ん、そうかあ。これは聞いてみないとわからないもんだね。おもしろい。」
みたいな会話をしたのでした。
***
こういう些細なことなんですよね。
夫婦、カップルの関係性を壊すのと深めるのとの分かれ道って。
いかに反応的なままの自分でいるのではなく、本来の痛みと愛に立ち返れるか。
だってたかがよだれかけの選んだ色のダメ出しの話ですよ。
でも嫌な気持ちになった件を、お互いをより知り合い気遣い会える関係を作る機会にしたの。
こういう些細な分かれ道をひとつひとつ、どう選択していくか、10個、100個、1000個の分かれ道を通った後には、圧倒的な差ができるはず。
壊すのと繋がるのとを半々くらいで選べてたらいいけど、それだって心得なしにはまず不可能ってほど難しい。だってカップルは相手の傷を刺激し合うようになってるんだから。
でもこのひとつひとつを関係を深める方へと進んでいったら、全部じゃなくてもたとえば7割8割でも関係を紡ぐ方へと進んでいったら、とてつもないことになりますよってことなのだと思います。
そう思いません?
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