GFLに基づくカップルカウンセラーの養成を計画しているんですけれど、マニアックな心理セラピスト歴が長い僕としてはこれ考えるのがすごい楽しいんですよね。
で、考えているうちにいろんなことが湧いてきてアウトプットしたくなる。
今日はそういう投稿。
心理的な支援をするときに、アーリートラウマを扱う時は特になんだけれど、転移/逆転移についての理解や扱いがとても重要な鍵になります。
転移っていうのは狭義には、親子関係で体験した感情をセラピストに対して同じように感じること(親子関係の問題をここに再現すること)。逆転移はその逆なんだけれど、でも大抵より広義に、セラピストがクライエントに対して感じる感情、みたいにいうことも多いです。
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僕が初心者だった頃、転移/逆転移の重要性ってよく聞かされていたけれど、実際に学ぶのにいい本は1冊もなかったし、一般向けセミナーでうまく教えている先生もいなかった。周りの心理士仲間でも要点をうまく話せる人はいなかった。
そういう、ちょっと厄介な領域。
いまはどうなんだろ。いい本あるのかな。あったら知りたいけれど。
まあでも今日書こうと思っていたのは。
カップルセラピーをやろうと思ったら、個人セラピー以上に逆転移感情に慎重である必要があるってことなんですよ。
カップルセラピーをやっていると、どっちかの言い分に肩入れしたくなることって、容易に起こります。三流セラピストだと一方の味方についちゃって、もう一方のことを「あなたのほうが問題です」って責めちゃう。
これが無自覚に逆転移に乗っ取られている時の展開。
これだともう、よほどの例外を除いてまず絶対うまく行かない。
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カップルセラピストに求められるのは、「中立でいること」みたいに言われるけれど、僕はこの表現はわかりにくいと思ってて。
「AさんとBさんの、どちらの側にも立てること。どちらの視点からも状況を見ることができること。」
っていうのがより具体的な表現かなと思うのです。
それを邪魔するのが逆転移感情、というわけ
。
で、逆転移感情というのは、抱かないようにするのは不可能。
なので、ないことにしようとして隠したりすると、余計おかしなことになっていく。
そうじゃなくて、逆転移感情でてるわ〜〜、って気づきながら、いやしかしこれこそがお互いすれ違うポイントで、もっと二人して(三人して)注意深く見つめていく必要のあるところだ、ってところに立てるか。その胆力が試されると思うんですよね。
いくらでも書けそうだけれど今日はここまで。
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