その2からの続きです。
時間をかけてエネルギー循環がなくなっている、または、負のエネルギーのやりとりばかりになっている、というようなときに。
1.再び肯定的な愛のエネルギー循環を作り出していく
2.関係性を終わらせていく
がまず、大きな分かれ道。
で1についてここまで書いてきました。
今日は2.関係を終わらせていく、について。
二人の関係を修復しようと試みて、やれるところまでやったけれどもどうにもならなかったとか、ベストを尽くしたけれども心折れてしまった、というような時には、関係を終わらせていく選択肢があります。
終わらせなくてはいけないわけではないです。関係が冷えたまま、生活上は協力しつつ一緒に暮らすことだって可能は可能。意識的にそれを選択するなら、それもおおいにアリです。
あるいは現パートナーとの関係で得られないものを、別の人との関係で得ていくというのも、意識的な選択であればおおいにアリでしょう。
でももし、パートナーとの間で愛のエネルギーを循環させて、関係を深めていくことがあなたの人生にとって大きな価値があることなら、あるいは、パートナーとの間で深い関係を作ることによって学びを深めていくことがあなたの人生にとって大きな価値があることなら、それができないと悟った時点で今の関係は意識的に終わらせていく必要が出てきます。
そして愛を深め合い、学びあえる新しいパートナーを得る。より大きな愛を学ぶために。
それが自分を大切にするということではないかと僕は思うのです。
それは険しい道ではあるけれど、早いほうがいい。
だって新たなパートナーと過ごす時間だって有限なんですから。
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ちなみにこの可能性に直面するくらいのタイミングで、「現パートナーとの関係で得られないものを、別の人との関係で得ていく」という可能性も見えるようになることは珍しくないです。
別にセクシャルなパートナーを持つ、別にロマンティックパートナーを持つなど。
個人的には、それも選択してみたかったら選択してみたらいいと思います。僕らは常に、経験してみないとわからない、ということが山ほどあるし、その試行錯誤は自分なりにやるしかない。
でも僕としては、積極的に推奨はしませんですよ。
たいていの場合、現パートナーとの関係の問題点がより浮き彫りになって、遅かれ早かれ現パートナーとの関係に取り組むことになる。だから初めから現パートナーとの関係に徹底的に取り組んじゃうほうがおすすめなのでした。
現パートナとの関係に立ち戻るのを早めてくれる効用がある場合も多いけど、痛みが大きくなるリスクとセットです。
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それから、関係を終わらせる選択をする前に、ベストを尽くしておくということの重要さは、これも強調しすぎるということはないように思われます。
今のパートナーを愛すること、今のパートナーからの愛を受け取ること、そしてこうしたことについてコミュニケーションを試みること。これらについて、今できるベストを尽くす。これが得られないなら、あなたのパートナーを続けられない、という核心部分まで伝えていく。
あ〜、書いてて思ったけどここの部分を機会を改めてもっと書きたいな。
まあでもそうしてみて初めて「ほんとうにこの人とはもう先がない」とわかるし、そうしなかったらいつまでも「あの時もっとやれたのではないか」という悔いが残ります。そしてその種の悔いは行動で回復できないこともあってだいぶ辛いです。
また、「ほんとうにこの人とはもう先がない」と判断するのは、実際には直感的なものではありますが、ある程度言語化できる部分もあります。たとえば意識の成熟度に大きな隔たりがあるとか。ここは別の機会に詳しく書けたらと思います。
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そして、ほんとうにこの人とはもう先がない、となったときには、「この関係を終わらせるために」あらためてパートナーと話し合う。
ここまででベストを尽くしていれば、自分が何を得たいのかすでに語って伝えているだろうし、何を得ていないことが辛いのかも語って伝えているのではないかと思います。相手が理解しているかはともかく。
望んでいる人生から離れてしまっている以上、この関係を続けていくことは選ばない。続けたら私が自分のことを大切にしないことになってしまう。別れたいと思っている。
ということを、また真実の分かち合いとして伝える。
これまでのよかったこと、感謝なども伝えながら、それはそれとして、というかたちで全部。
そして、「あなたはどう感じるか」。
こういう話し合いをしていく。
これがいい話し合いになるかどうかは、あなただけではどうにもならない部分もあると思います。そして、どんなにいい形で進んだって、大きな痛みを伴うプロセスにもなる。
でもこのプロセスを自分なりに丁寧にやり尽くすことで、次の人生の土台がかたまります。
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ちなみ僕自身の過去の離婚のプロセスは、けっしてスマートには進みませんでした。
いずれにせよ別れることにはなってたと思うけど、別れに至るまでの対話が今の僕から見たら全く不十分だったなあと思います。
ベストは尽くしたから後悔はないけど、いまほどわかっていなかったことがたくさんあった。今の僕から見たらだいぶ荒削りだった分、今だったらもっと減らせたであろう痛みがたくさん生じました。
それから何年も経つ中で、そのプロセスを徹底的に振り返ったり新たな学びを重ねてもきました。
そういう背景もあって、人々の愛が報われて欲しいなあと思うし、愛を学ぶ人たちがその学びの道を諦めないでほしいなあとも思うのでした。
ひとまずはおしまいです。
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