あーちゃんの出産前後から2年以上、桂子さんの体調がめちゃくちゃ悪くて、僕は突然、新生児と重病人を同時に抱えることになりました。
しかもそれ以前のように二人でじっくり対話して乗り越えていく余力も時間もなかった。
その間、見た目上は僕らの関係はかなり悪くなっていました。
お互いの無理解に対する怒りをそうとうに溜め込んでしまったし、そのことで相手に対する態度もとてもいいとは言えない状態になることがありました。
僕らのことをずっと前からサポートしてくれている桂子さんのセラピストは、「今回は流石にこのカップルでもダメかもしれない」と思ったことを後で教えてくれました。
それはそれは大変だったんですよね。
結婚2.0的な感覚だった頃の僕だったら、20回くらいは離婚したんじゃないかと思います(笑)。
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そうなんだけれども実際の僕はその間、1mmもブレることなく、僕らの結婚3.0に取り組み続けていました。
桂子さんと別れたほうがいいのではないか、みたいな考えを持ったことは、ただ一瞬もありませんでした。
なんでそんなことができたのですか、というご質問をよくいただきます。
その答えになる理由は、大きなところで2つありました。
一つは、僕がそもそもパートナーシップに取り組むことを覚悟した理由に関わるところで。
僕にとって、結婚とかパートナーシップとか家族とかは、元はと言えば、人生のおまけみたいな部分でした。
僕の本命は、この美しく青い惑星の、生き物たちが織りなす美しさを、どうしたら今進んでいる破壊から守れるのか、というテーマです。
今でも1日に100種類くらいの生物種が絶滅していると言われていて、地球の歴史の中で最大最速で大量絶滅が起こっている時代。
ライオンもトラもゾウもサイも、僕が生きているうちにこの星からいなくなる。それがほぼ確実なほどの破壊が進行中です。
物心ついてから今までの約半世紀、その破壊が止まったことはもちろんないし、緩やかになったことすらない。その間ずっと愛する存在の殺戮や破壊にこころ痛めて生きてきました。
この破壊はどうしたら止まるのか。
ずーっとそのことを考えながら生きてきました。
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その探究の中でさまざまなサインが、「パートナーと愛を深め、その愛のエネルギーを地球に広げる方法を探求せよ」、と僕に伝えてきたのでした。
桂子さんと付き合い始めるときにもそのサインが現れ、
南米のアマゾン大森林の先住民の村でもそのことが明確なサインとして現れ、
ロシアのアナスタシア式のコミュニティを訪れた旅でもそれをやるんだというサインが現れ。
そうしたいろいろな流れがあって、今では僕にとって、これは僕が僕の命を生きる上でやめる選択肢のないものになっているのです。
これが一つ目の理由。
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もう一つの理由は、今や結婚3.0を築く方法が確立されているからです。GFLていう方法論が、しっかり体系化されている。
今すぐ目に見える結果が現れなかったとしても、どこを目指してどうしていたらいいのか、僕ははっきり知っています。
桂子さんとの関係が、もし一見最悪になったとしても、それは僕の現実創造の結果でしかなくて、それを変えられるのも僕でしかない。彼女が彼女の問題に向き合わなくては、僕が幸せになれない、とかだったら絶望的ですが、幸いそうじゃないことがわかってる。
なので、僕が僕の望む幸せな人生のために、その道をただ歩いた。
そういうことです。
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結婚3.0の道を歩いていくならば、自分の真の望みが見つかってきて、真に望んでいる人生がひらけていきます。
そのための動機は、必ずしもパートナーへの愛に限らなくてもよくて、あなたが見てみたい世界の未来でもいいし、あなたが手に入れたい種類の豊かさであってもいい。
家庭的な幸せを願ってもいいし、あなたが愛する地球のためでもいいし、あなたが愛する差別されている人々のためでもいいし、あなたが愛する争い事のない未来のためでもいい。
自分の可能性を最大限引き出し、その望みを最もしっかり叶えていける道が、結婚3.0。
この道を歩く人が増えていったら、地球は愛の惑星としてのすがたをどんどん回復することでしょう。
なので、どんな動機でも堂々とこの道を選んでいいんですよ、とお伝えしたいのでした。
(写真はアマゾンの森の夜明け)
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