ついこの前までの2年半、我が家は新生児を抱えながら、妻が30分と体を起こしていられない重病人、という極限状況が続いていました。
今はそれよりはだいぶマシになってきているんだけれど、それでも妻はかつての元気な時の30%くらいじゃないかなあ。
しかも、なんでも話し合って乗り越えてきた僕らですけれど、話をする体力もなかった。
このくらいの危機的状況がこんなに長く続くと、そうとう関係性にダメージがあって、お互い表面的にはそうとう相手に対して怒りも溜め込んでる、みたいなことになってます。
さらに僕ら夫婦はもともとの感性もものすごく違うので、こんなことになったら当たり前にダメージ喰らうでしょ、ということがお互い全然よくわからなくて、話が噛み合わない。
もうほんと、たいへん。
そうなんですけれど、最近やっと話をするくらいには元気が回復してきた妻と、機会を見つけては話をしたり、カップルセラピーを受けたりしているのでした。
***
でね、まず僕の方は多くの男性と同様で、彼女の幸せを願って昨日も、今日も、明日もせっせとすべきことをしている。多くの男性と同様、そんなことは男として当然。
どんなに個別に不満があったりしても、この2年半のどこかでの出来事で彼女に対する怒りがあっても、彼女のために仕事もするし、娘の世話もするし、家事もする。必要なことならなんでもする。
生まれた娘の世話もしながら、妻が動けなかった分の家事もこなしながら、うんと限られた仕事の時間と環境で、その治療も含めてすごく増えた支出を賄うだけ、収入も増やさなきゃいけないとか、ほんと無理ゲーだと僕としては思うけれど、まあでもやらない選択肢はない。
命かけてやる以外の選択肢はない。
彼女がいなかったらこんな極限状況で命削ってまでやらなくて、もっとうんと適当にやって、「大丈夫、死なない死なない」って思ってるかもしれないんだけどね。
***
で、今日彼女と話していて彼女がはじめてしっかり僕に伝えてくれたのが。
これだけ極限状況にあって、彼女に対してもネガティブな気持ちも抱えながらも、ずっと愛からやるべきことをし続けてくれたんだなと、今ならわかるということ。
男女の違いがあるとはいえ、自分だったら夫に対するこれだけのネガティブな気持ちを抱えながら、夫に対して全力で愛から関わるなんて到底できないし、だからほんとうにすごいことだと思っている、ということでした。
割と穏やかな空気感の中で、しっかり伝えてくれて、僕としては大満足で、「よっしゃ!またがんばりまっせ〜〜!」ってなりました。
***
僕としては、こういうことばが聞きたかったんだよ〜〜〜っていうやつだった。
そしてですね、そういうことばがこれまで全くかけられてこなかったのは、GFLを学んでいると、自分の中の何かがバグっているからだ、と捉えられる。
自分が悪いからだ、じゃないですよ、でも自分の側に要因があるというだけ。
そしてそこに取り組んだならば、かならず変えていける、ということでもある。
自分の側に要因があるのでなければ、相手が変わるのを果てしなく待つしかなくなっちゃう。
でも真実はそうじゃない。
僕が僕の中のバグってるところを見つけ出したなら、僕が体験している現実は変容する。
そのバグってるところを炙り出すために、彼女は彼女でいてくれている。
そういう理解があるわけ。
そして実際、今日はこれまでとは現実が変わった。
***
なので、二人ともこのほんと大変すぎる状況で、相手に対しても散々表面では、「もー、なんなんだよ!!!」と怒りを溜め込むことがあっても、
一瞬たりとも
「この人とは別れたほうがいいのだろうか」
という考えは浮かばない。
ここには今や、どしたら壊せるのかわからないくらいの、確かな絆がある。
それは自分に対する信頼と、相手(を通して人間)に対する信頼とに基づいている。
そういう信頼を育むよう、GFLを通して僕らは日々励んでいるわけなのです。
僕はそれほどまでに、人のことを信じることができるようになった。
(←こういうことも桂子さんのおかげなのだと伝えたりするわけ)
こんな風に、壊れない絆や、
その土台となる、自分への信頼、人間というものへの信頼を築きたいと思いませんか?
この辺りの理解を深めて、大切な人たちとの絆を強く太くしたいと思ったら、現在開催中の特別セミナーにもぜひいらしてください。
Comments